SELF MADE

最終更新: 5月21日

先月Netflixで公開されたミニTVシリーズ『SELF MADE』観ましたか?

2月のBlack History Monthで紹介した偉人シリーズvol.1で紹介したMadam C.J Walkerの物語で、Madam C.J Walkerの曽曽孫のA'Lelia Bundlesが書いた『On Her Own Ground』がベースになっているそうです。

 


!この先は、ネタバレ含むのでまだ観てない人はご注意を!


個人的に、もう少しどうやって苦労してあの商品を開発したのか、ほんとにAddieはあんなに意地悪だったのかなど疑問と不満を感じました。

私の今までのリサーチが足りなかった部分もあったので、特に気になったAddieについて少し掘り下げてみました。


まず、あのMadamにとことん意地悪するようなAddieは本当に存在していたのか。。。。答えは、NO。

Addieのモデルになった人物は実在していました。その女性は、Annie Turnbo Malone。



Madamが生まれた2年後にイリノイ州メトロポリスで11人兄弟の10番目に生まれました。幼い頃に両親を亡くし、高校も病気のために中退しましたが化学が好きだったAddieはナチュラルハーブなどの研究もし続けました。

特にAddieは、ベーコン脂やバターなど髪や頭皮に良くない物を使用していた当時のヘアケアの代わりとなる商品の開発に興味を持ち、後にセージや卵など伝統的なレシピが成分となる『Wonderful Hair Grower』を作り出しました。

1902年にミズーリ州セントルイスに2人のアシスタントを連れて移り住み、そこで訪問販売を始めホットコームで実演をし商品を広めて行きました。その次の年1903年に後のMadam C.J Walker(当時はSarah)も彼女に雇用されたそうです。(『Self Made』では洗濯婦として雇用されてたようになっていますが実際はどうだったんでしょうか?)


1904年には、すでに商品は有名になり店を構え、商品を使ったテクニックをデモンストレーションし、市場をアメリカ国内だけでなくカリブにも広げ始めていました。

1906年に社名を"Poro"にし、1918年にはBlack Hairに特化した初の美容学校 "Poro Beauty College"を設立。数年でアメリカ国内に32校、フィリピンや南アメリカ、アフリカなどに75000の代理店を持つまでに発展しました。

そう、Madam C.J Walkerだけでなく、Addieもまた黒人女性のミリオネアだったのです。


ただ、結婚生活はうまくいってなかったようで、2回目の離婚で夫に財産分与、その後の大恐慌や第二次世界大戦は乗り切ったものの、従業員からの不満と金銭的な問題で1951年に"Poro"は政府と債権者に押収されたそうで、Madamのように代々の富には繋がらなかったようです。


『Self Made』では、白人奴隷主と奴隷の娘で、ライトスキン(黒人の中でも肌の色の薄い人)、カールが緩めの女性として描かれていますが、実際は両親は元奴隷だそう。

黒人女性が人種差別や性差別を乗り越えて、どう成功を納めたかというストーリーを期待していただけに、同じ黒人女性どおしの戦いみたいな感じで個人的には後味悪い『Self Made』でした。


著者のA'lelia Bundlesは450ページもある全編をミニシリーズで全部盛り込むのは不可能とインタビューで語っていましたが、Addieがミリオネアだったのも疑わしいと別のインタビューでも言っていたようなので、当時の本人たちはどうか分かりませんが、子孫として(血の繋がりはありませんが)何か色々と思うことがあるのかなと推測してしまいます。


時間があったら原作も読んでみたいな〜と思っています。





ご覧になったみなさんはどうでしたか?


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